お知らせ

2023-10-27 07:00:00

川崎医科大学・小賀教授の講演会に参加しました:睡眠時無呼吸症候群に関して

昨日、水島協同病院で開催された、川崎医科大学 呼吸器内科学 主任教授 小賀先生の講演会(座長:水島協同病院 診療部長 呼吸器内科 畑野先生)に参加させて頂きました。

 

睡眠時無呼吸症候群の疫学から診断、CPAP療法まで幅広く、多くの事を勉強させて頂きました。以下私が学んだポイントを共有させて頂きます。

 

・睡眠時無呼吸症候群の有病率は日本においても非常に高く、喘息や慢性閉塞性肺疾患以上と言われています。しかし、なかなか診断に至っておらず、諸外国と比べCPAPの使用率が低い状況です。

 

・いびきや眠気だけでなく、夜間頻尿や体のだるさ、長引く咳など様々な症状を引き起こします。夜間頻尿の原因となっているケースも多いとのことでした。

 

・睡眠時無呼吸症候群は万病のもととして指摘されており、高血圧や心臓疾患/脳卒中等の引き金になることはだいぶ知られてきておりますが、喘息や肺疾患の悪化にも関わるという事が明らかになっています。

 

・特に高血圧や心疾患、脳卒中等の病気を有する方においてはかなりの確率で睡眠時無呼吸症候群を併発しているとのことです。

 

 

睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、スクリーニング検査として当院でも簡易無呼吸検査が可能です。簡易検査の結果次第で、その後の精密検査入院やCPAP療法を調整させて頂きます。

当院でも睡眠時無呼吸症候群の診断をなおざりにする事なく、日々の臨床に臨んでいくべきと、痛感いたしました。